サクラ
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東北・桜88カ所めぐりと47サクラ
2006年12月、47NEWSが誕生して、初代編集長になった。就任したのではない。そんな職責は共同通信にはなかったが、みんなが編集長と僕を呼び始めたから自ら自…続きを読む
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桜のうんちく(11) 松阪山中の宣長の奥墓
しきしまの大和心を人とはば 朝日ににおふ山桜ばな あまりにも人口に膾炙された本居宣長のうた。国学の開祖の一人である宣長の墓は松阪市郊外の山中にある。生前自ら…続きを読む
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桜のうんちく(10) 南殿の桜の続き
京都を訪ねて御所が左京区にあるのをおかしいと感じた人は相当な京都通だ。御所を中心に左右があるはずなのに。歴史教科書の平安京の配置図は覚え ていると思う。あの図…続きを読む
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桜のうんちく (9) 南殿の桜
吉野の花 左近の桜みな一重にてこそあれ(徒然草) 4日から京都御所が一般公開された。「左近の桜」は南殿つまり紫宸殿の前庭の東側に植えてある桜のことである。西側…続きを読む
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桜のうんちく (8) 外山の霞
高砂の尾上の桜咲きにけり 外山の霞たたずもあらなむ 東京は桜が満開になってから天候不順である。きのうは黄砂とまがうほど空が低かった。今日も雨模様である。せっか…続きを読む
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桜のうんちく(6) 東円堂の八重桜
古への奈良の都の八重桜 きょう九重に匂ほえるかな 歌の意味の解説は不要であろう。藤原道長が権勢を誇った時代。一条天皇の元へ奈良から八重桜が届いた。そこに居合わ…続きを読む
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桜のうんちく(1) 在原業平も浮き立った
世の中にたえてさくらのなかりせば はるの心はのどけからまし 47NEWSとして「桜だより」を始めようとした時、「桜は日本人の心だ」といったら、反論があった。…続きを読む
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桜のうんちく (4) 熊野詣の先達
もろともにあはれと思へ山桜 花よりほかに知る人もなし 時代は平安後期、場所は大峯山。大自然と対峙する日々、まだ春は浅く寒さもあったろう。単身、修行中に出会っ…続きを読む
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桜のうんちく(7) 近江の「行く春」
さざ浪や志賀の都は荒れにしを 昔ながらの山桜かな 千載集では読み人知らずとされているが、平清盛の末弟、薩摩守忠度が作者。平家物語の「忠度都落」はあまりに有名。…続きを読む
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桜のうんちく (3) 元祖、西園寺
花さそふ嵐の庭の雪ならで ふりゆくものは我が身なりけり 小倉百人一首でおなじみの一首。作者、入道前太政大臣は藤原公経のこと。鎌倉時代前期の公家である。頼…続きを読む
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桜のうんちく(2) 青丹によし
青丹によし奈良の都のさく花の にほふが如く今盛りなりけり 先週の気象庁の桜の開花予想で今年の開花は例年以上に早くなるとされた。「このままでは3月中旬にも花が…続きを読む