佐高信の「視点」
高知市議会の控室に、社民党の機関紙「社会新報」が届く。愛読しているのは佐高信の連載「視点」である。4月25日号のタイトルは「生活の知恵壊す暴走族」。2000年に参院の憲法調査会で参考人として話した内容が紹介されていて面白かった。
1985年の自民党綱領を制定する過程で、渡辺美智雄氏が憲法について次のように話したそうだ。「気が進まない女房を親やまわりに押し付けられた。いつか代えよう、いつか代えようと思っているうちに40年も経ってしまった。見直してみるといいところはある。第一、40年大過なくやってきた。いい子もつくってくれた。何よりも40年間に自分もなじんでしまった。むかし、代えようと思っていた気持ちもだんだん変わってくる」佐高さんこの渡辺美智雄の話について「見事な現実政治家の感覚だと思いますけれど、ここに集まりのみなさんがこの渡辺美智雄さんのような良識をぜひこの会で見直していただきたい」と締めくくった。
なごんだ雰囲気を壊したのが当時、まだ若かった世耕だった。「私は先輩たちのそういうあいまいな部分も変えたいんです」と発言したそうだ。
Comment from 土 屋 直
時間 2024-05-01 6:28 PM
TBSの「関口宏のサンデーモーニング」に隔週くらいのペースで出演していた佐高信さんの姿がしばらく見えないので、どうしたのかなと思っていましたが、社民党の機関誌に連載をされていると聞いて安心しました。私は佐高さんの「情報」とは「情けにむくいる」ことだと喝破していることに感銘を受けました。また、内橋克人、田中直毅、佐高信の三人組で企業批判(当時は会社の力が強くそんなことをすれば有形無形の嫌がらせを受けたと思います)を堂々とおこなった姿が記憶に残ぅています。「六大企業集団」という本を書いた奥村宏さんは「六大集団」は必ずつぶれると予見し、事実六大集団は崩壊しました。私は新しい社会主義を標榜しています。佐高さんの「日本は丸山真男の下半身に田中角栄の上半身で走ってきた」という言葉はよく理解できませんが、高校教員から業界新聞の記者になった時は本当に辛い毎日だと聞いています。とりあえず「佐高信万歳」ということでしめさせていただきます。