「直流ハウスでエネルギー革命は可能か!?」を書いたのは2005年1月6日のことである。三重県 に住んでいたころ、中部電力の燃料電池システムの実証装置をみせてもらった時ひらめいたのである。現在の電力会社からの配電される交流からの変換ロスと、 太陽電池発電などからの交流への変換ロスがそれぞれ6%あることを知り、直流ハウスをつくれば少なくとも12%の節電、すなわち、二酸化炭素の排出も同じ 率で削減できるというものだ。結論はだれか「直流ハウス」をつくってくれませんかというものだった。  ようやく世の中が萬晩報に追いついてきたことが嬉しい。シャープが「DCエコハウス」の開発に乗り出し、パナ ソニックも今後の家電開発として「直流」がキーワードとなっている。パナソニックの構想で面白いのは家庭内で直流と交流を使い分けるという発想だ。もう一 つ直流家電製品の電圧として12-48ボルトで駆動させるという考えだ。なぜなら乗用車のバッテリーは12ボルトでトラックが24ボルトだからである。
 パナソニックは直流と交流を「使い分ける」と言っているが、考えてみればキャンピングカーにはあらゆる家電製品が搭載されていて、すべて直流で動くよう になっている。テレビだって、クーラー、冷蔵庫だってすでに実用化されている。外形を家庭用につくりかえるだけで、直流ハウスはいますぐにも可能なのであ る。
 仮に12ボルトとから24ボルトに規格が統一されれば、電子機器ごとに入っている「電源」が不必要になる。パソコン回りにはパソコン本体、液晶パネル、 プリンター、モデム、外部スピーカーなどの電源とコード類がクモの巣のような配線になっている。また携帯電話や電子カメラなどの充電器のたぐいも”電源 コード”をそのまま機器につなぐだけでいいはすである。これがすっきるするだけでも暮らしは明るくなる。(伴 武澄)

 【技術フロンティア】太陽電池生かす「直流」 【日経ビジネス】
 http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090428/193297/

 直流ハウスでエネルギー革命は可能か!?
 http://www.yorozubp.com/0501/050106.htm

 エジソン時代の直流・交流論争
 http://www.yorozubp.com/0501/050107.htm

 究極の分散型電源は燃料電池車
 http://www.yorozubp.com/0501/050108.htm