2月13日、近くの映画館で映画「インビクタス」を見ました。筆者自身が南アフリカで少年時代をすごした思いがあるだけに、なんともいえない気持ちになりました。マンデラは9000日、27年間もの間、監獄で過ごし、アパルトヘイト廃止後の南ア大統領に就任します。憎しみを乗り越えることを同胞に訴えるのです。白人社会の象徴だったラグビーチーム「スプリングボックス」の存続を決め、1995年に開催されたラグビーのワールドカップでラグビーを国家統合の証にしようと努力します。
 賀川豊彦を超える人格をネルソン・マンデラに見ました。みなさま、ぜひご覧下さい。
 インビクタスはイギリスの詩人ウィリアム・アーネスト・ヘンリーの詩の名前に由来します。マンデラが獄中で愛読したのです。
 I am the master of my fate(私は我が運命の主であり)
 I am the captain of my soul(我が魂の指揮官なのだ)と語るところではいいようのない魂の昂ぶりを感じるのです。
 筆者が観た映画館では、終了後、明かりが着くまで誰一人として席を立たなかった。

INVICTUS by William Arnest Henry

Out of the night that covers me,
Black as the pit from pole to pole,
I thank whatever gods may be
For my unconquerable soul.

In the fell clutch of circumstance
I have not winced nor cried aloud.
Under the bludgeonings of chance
My head is bloody, but unbowed.

Beyond this place of wrath and tears
Looms but the Horror of the shade,
And yet the menace of the years
Finds and shall find me unafraid.

It matters not how strait the gate,
How charged with punishments the scroll,
I am the master of my fate:
I am the captain of my soul.