煩悩を直視せよ
1987年暮れ、大蔵省の財政研究会に属していたころ、朝から晩まで仕事ばかり。大蔵官僚によるレクチャーに振り回される日々だった。楽しみはほとんどない。そんな生活の中で、日経新聞に実にいい人生訓話が掲載されていた。パソコン(当時はワープロ)でプリントアウトし、机の前に飾って毎日、眺めていた。
即ち、人間の本来もっている底抜けの明るさ
楽しさを逡巡することなく発揚すること
愚かさ、弱さを隠さないこと
死んで無一物になるまでつきまとわれる
煩悩を直視すること
【大仙院の和尚の狸派の教え】