国家情報会議設置法の次は国旗損壊罪。自民党プロジェクトチーム(PT)は6月1日、法案の条文案を了承した。党内手続きを経て、近く国会に提出する。外国の国旗を傷つけると刑法で罪となるのに、日本の国旗を傷つけても罪とならないのがおかしいというのらしいが、国会前でアメリカの国旗を焼いてもふつうは罪に問われない。親告罪だから、アメリカ大使館などが公式行事で使用する国旗を破損したときのみ、罪となる可能性があるのである。国旗を損壊する行為の範囲について、国旗への寄せ書きだとかお子様ランチの日の丸ということが本気で議論されているというから笑わずにいられない。今、国会で本気で議論しなければならないのは物価高騰だろう。国旗を大切にしようなどという枝葉末節な問題ではない。

《お子様ランチの旗がどうしたって???》
《こんなバカバカしい話を本当にやっているのか?》
《ナフサ不足で民間が悲鳴を上げてるのに、「お子様ランチの旗」について議論してる政権与党があるらしい》
《信じられるか、世界中がオイルショックで大変だって時に うちの国の与党は、お子様ランチの日の丸を国旗損壊罪にするかどうかを議論してんだぞ》
《あのさあ 俺たち国民が政治家に高い給料払ってるのはお子様ランチの旗について論じてもらうためじゃないってわかってる?》

大学時代の友人の話をしよう。フランス学科だった彼女はどちらかといえば、左掛かった思想の持ち主だった。卒業前にフランス旅行を企てた、パリに行けば、毎晩のように男に誘われるような浮かれた気持ちで渡航したのが間違いだった。予想に反してそんな浮いた話は一つもなかった。傷ついた心で街を歩き、日本国大使館の前を通り過ぎたとき、庭に日の丸が翻っていて、思わずジーンとなって目に涙したというのだ。わからない話ではない。日の丸によって“日本を意識し愛国心が芽生えた”といっていい。国旗に対する忠誠心など普段はふつうそんなにあるものではない。

メジャーリーグの試合前には、セレモニーの一環としてアメリカ国旗が掲揚され、国歌の斉唱や演奏が行われるが、観客がみなで歌うのは、「Take Me Out to the Ball Game(私を野球に連れてって)」。