とさでん交通の黒字化のカギは公務員の利用
高知県の最大の「企業」であるのは高知県庁。教職員、警察官を含めて、約1万3000人が働く。その最大の「子会社」であるとさでん交通が赤字経営なのは、ほとんどの職員がとさでん交通を利用していないからだ。高知県庁で、通勤手当や職員の通勤状況を調べた。
本来、通勤手当は公共交通機関を利用することを前提としている。高知県の場合、JRを除けば、とさでん交通しかない。本来ならば、最大の利用者は県職員であっていいはずなのに、利用者はたった5%しかいない。
一方で、通勤手当はしっかりと支給されている。2022年度予算ベースで、通勤手当は12億9500万円。1万3000人のうち、公共交通機関を利用しているのはたった597人。バスは187人、電車は217人、JRは160人である。7839人がマイカー通勤なのだ。
とさでん交通によると、2022年度の当期純損益は7億7200万円の赤字となる見込み。23年度も1億3900万円の赤字を予想している。職員の半分が利用してくれれば、とさでんは簡単に黒字化するはずだ。
人数 | 通勤手当 | |
バス | 187 | 14,980 |
鉄道 | 160 | 13,690 |
電車 | 217 | 9,559 |
その他 | 33 | 17,153 |
自転車 | 732 | 3,665 |
バイク | 802 | 5,453 |
マイカー | 7839 | 10,220 |
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時間 2023-01-08 6:20 PM
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