高知市の西方に位置する日高村の小村神社に国宝大刀がある。高知県に三つしかない国宝の一つが忘れ去られたように日高村の神社のご神体として1400年祀られている。古墳時代の大刀のほとんどは古墳から掘り出されたものであるが、なぞのこの大刀は寺寶として守られてきた。これほどの大刀はよほど高貴な人が持っていたはず。高知県の田舎にそれほどの人物が存在したとは考えられない。今夜はそのなぞの一端を解き明かしたい。