電気を「発見」したのは誰なのだろう。そんな疑問が解けない。ビリビリ来る何かはどうやら古代社会から知っていたようであるが、人類が「電気」を認知したのはフランクリンではないかと思っている。それから250年、人類は電気なしでは生きられないようになった。最初は電燈のエネルギー源だった。それが電動機となり、蒸気機関やエンジンとともに動力として不可欠の存在となっている。そのほか、化学反応を通じて様々な工業製品を生み出すエネルギーともなっている。そもそも生物もまた電気で動いているといったら驚くだろうが、細胞そのものが電池の機能を持っているのだ。電気はエネルギーの伝達手段の一つと考えれば分かりやすい。

1752年 フランクリンが凧(たこ)を使ってカミナリが電気であることを発見[アメリカ]
1776年 平賀源内が電気をおこす機械「エレキテル」を完成[日本]
1799年 ボルタが電池を発明[イタリア]
1832年ピクシーが直流発電機を発明[フランス]
1878年 虎ノ門の工部大学校で、初めて電灯「アーク灯」が点灯。「電気記念日(3月25日)」の由来
1879年 エジソンが白熱電球を発明[アメリカ]
    ゴーラル(仏)、ギブス(英)が変圧器を発明、交流配電が始まる。
1881年 エジソンによって世界初の電灯事業がニューヨークで開始される
    東京・銀座にアーク灯が灯され、市民が初めて電灯を見る
1882年 世界初の水力発電がニューヨークで始まる
    大阪の劇場でアーク灯が使われる
1884年 ニコラ・ステラ(米)が提唱した交流方式が電気事業の主力となっていく
1885年 日本初の白熱電灯が東京銀行集会所開業式で点灯される
    初めての電気事業者として東京電灯会社(現一東京電力の前身)が開業
1886年 初の自家発電の電灯が大阪の紡績工場で点灯される
    アメリカで変圧器による交流配電が成功。最初の交流発電所が設立される
    名古屋電灯、神戸電灯、京都電灯、大阪電灯が相次いで設立
1887年 東京電灯が第二電灯局を建設。日本初の火力発電所が誕生(出力25kW)。       家庭配電(210V直流)を開始
    初めての自家用水力発電所が宮城紡績所に誕生
1888年 ■市制・町村制の公布
    ■君が代が国歌とされる

1833年ファラデー        ファラデーの法則の発見
1833年リッチー        電動機の原理を作る
1834年レンツ          レンツの法則の発見
1834年ペルチェ        ペルチエの法則の発見
1837年ファラデー       電磁場理論として場の概念を導入
1837年モールス        電信機
1845年ファラデー       ファラデー効果の発見
1845年ファラデー・ノイマン    ファラデー・ノイマンの法則の発見
1847年キルヒホッフ       キルヒホッフの法則
1859年ベクレル        蛍光灯の発見
1864年マクスウェル       電磁波に関するマクスウェルの方程式の発見
1867年            直流自励式発電機の発明
1876年ヤプロチコフ       電気ロウソクを発明
1879年エジソン         白熱電球の発明
1884年            直流機の補償巻線の発明
1885年            直流機の補極の発明
1887年ドリヴォ・ドブロウォリスキー三相交流理論の研究
1888年ヘルツ         電磁波が空間を伝わることを発見
1889年E.トムソン       積算電力量計を発明
1890年ドリヴォ・ドブロウォリスキーフランクフルト電気博覧会で三相交流送電実験