スペイン風邪と高知県 夜学会152

テーマ:スペイン風邪と高知県
講師:伴武澄
時間:午後7時から
場所:WaterBase

土佐史談会251号、平成24年に公文豪さんが「スペイン・インフルエンザと高知県」という玉稿を掲載していることが分かった。1918年ごろの新聞記事を中心に高知県で起きた惨状を詳しく解説しています。実はスペイン風邪は第一次大戦中にヨーロッパで蔓延し、世界に広がった。今回の新型ウイルスと似た展開になっている。参戦していた国々では報道管制が敷かれていて、その実態はほとんど報道されなかった。戦争で亡くなる兵士よりスペイン風邪で死んだ兵士の方が多かった国も少なくなかった。当時、中立国であったスペインでは蔓延する感冒が日々報道され、さもスペインから感染が広がったように受け取られ、スペイン風邪の汚名をかぶせられた。各国で相次いだ惨状に対して社会がどう反応したか歴史はほとんど記録を残していない。当時の新聞を分析することで高知県で何が起きていたかを知ることができるのは公文さんの大きな貢献である。史談会雑誌のコピーから学びたい。ちなみに高知県では1918年末から感染が広がった。土曜新聞は「中学校の感冒数100名」という見出しから感染状況の報道が始まった。しかし、数日後には紙面が作れなくなり、8ページあった新聞はたった2ページになってしまった。印刷工にまで感染が広がったからだ。学校は相次いで休校、郵便局は電報業務がストップするなどマヒした。商店も臨時休業、裁判所、検察局、警察まで「感冒」が広がり、高知市の交番は下知と上町以外は機能不全となった。交通も市電運転手がいなくなり運転中止に追い込まれた。数カ月で最初のピークは納まったが、物不足から物価は二倍に跳ね上がったというからすさまじ

伴武澄 について

新聞記者を定年退職後、高知市へ帰り、旧鏡村でシイタケとクレソンを栽培しながら、はりまや橋商店街で毎週金曜日に露天を商い、その夜に「夜学会」を開催するスーパーおじいさん。
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