イタリアのジウジアーロがハイブリッドを設計するとこうなる。同社は3月に開催されたジュネーブ・モーターショーでコンセプトカー「Namir」を発表した。燃費はリットル当たり39キロ、CO2排出量が60g/km。50リットルの燃料タンクを満タンにすると無給油で2000キロ走れるというから驚異的だ。
 同社のハイブリッドシステムは独特。トヨタはホンダがモーターを発車時など補助的に使用するのに対して、エンジンはあくまで発電用でほとんどモーターで走るというシステムを導入した。システムはリアに横置きに配置した排気量814ccのジェネレータ付きロータリーエンジンと4個のモーター、それに108個のセルからなるリチウムイオンポリマ2次電池で構成する。
 最高出力は270kW(370PS)。最高速度は300km/h、停止状態から100km/hまで3.5秒、200km/hまで10.4秒で達する。燃費は39km/L、CO2排出量が60g/km。50Lの燃料タンクを搭載し、航続距離は2000kmとした。世界で最も高性能なハイブリッド車を実現しつつ、ハイブリッド車としての低燃費性能も両立したという。(伴武澄)