12月の市議会質問状(市民クラブ伴武澄)
とさでん交通の増収策
【担当部長】
・市役所職員の通勤手段はどうなっているか。【総務部長】
・通勤費の支給上はどうなっているか。【総務部長】
・公共交通の利用をはたらきかけたことはあるか。【総務部長】
・職員の公務での公共交通の利用状況。【総務部長】
・民間企業の従業員に公共交通を利用してもらうよう働きかけをぜひしてもらいたいが。【市民協働部長】
【市長】
・公共交通機関は市民の基礎的インフラのひとつと考えるが、市長の考えを聞きたい。
・バルト三国のエストニアは無料となっており、フランスではコストの9割を税金で賄っている。日本でも多くの自治体がワンコインで運行している。こうした潮流について考えを聞きたい。
・杉並区長になった岸本さんは区長専用車を廃止した。初登庁から自転車だ。知っているか。
・杉並区にならう考えはないか。
・率先して市電で通勤する考えはないか。
高知市への転勤者に対する転入手続きの促進策
【市長】
・法律で14日以内の転入手続きを義務付けている。過料も定めている。結果的に多大な地方税をとりそびれている。市長の考えを聞きたい。
・20年前の2003年9月、当時の長野県の田中康夫知事が「好きな自治体に住民税を払いたい」と長野市から約150キロ離れた同県泰阜(やすおか)村に住民票を移転した。しかし、長野市は選挙人名簿から知事を抹消せず、泰阜村との二重登録の状態になった。長野市の住民が同村選挙管理委員会に登録決定取り消しを求め提訴。県の審査委員会の報告を踏まえ、知事の住所は泰阜村と決定した。だが、この決定取り消しを求めて今度は長野市が提訴。最高裁で長野市の勝訴が確定した。田中元知事の行動は住民基本台帳法への大きな問題提起となったと考える。市長の考えを聞きたい。
【担当部長】
・転入手続きをしていない転勤者はどれくらい存在するか、推定数を教えてほしい。【市民協働部長】
・転勤者の多くは高知市内では高額所得者といっていい。これまで手続きを促進する努力をしたことはあるか。【市民協働部長】
【市長】
・促進策に関しては、市長主催の歓迎パーティーを開くとか、とさでん交通の市内無料パスを提供するとかアイデアはあるが、市長にアイデアはあるか。
指定管理者制度
【担当部長】
・高知市はどのような理由で指定管理者制度を導入したのか。その経過や導入時期、導入したことによる効果はどうか。【総務部長】
・龍馬の生まれたまち記念館は2022年4月から、シダックス・グループが指定管理者として運営している。その選考過程に疑義がある。
・まず、選考委員。7人のうち委員長、副委員長は市の職員だ。有識者に選考を委ねたといえるのか。【総務部長】
・募集要件の二つ目に「高知市内に本社、支社、営業所を有する」必要があるとしており、ない場合でも「施設の指定期間の始期までに」設置するよう求めている。少なくとも応募の時点で営業所はあったのか。【商工観光部長】
・あるとしたら、どこに、いつ設置したのか。【商工観光部長】
・「支社又は営業所等」について「協定締結権限等一定の代理権を付与されている従業員が配置されたものかつ高知県税及び高知市税を納めるもの」と定義している。そんな従業員が高知市内に常駐しているのか。【商工観光部長】
・4月に任命された館長は1カ月で退任、3カ月ほど館長不在の時期もあった。知っていたのか。【商工観光部長】
・法令順守に厳格であるはずの高知市役所がこのような単純な「違反」行為を見逃してきたとすれば、それこそ選定責任者の責任が問われる問題でもあろう。その責任を問う。【商工観光部長】
・今回、自由民権記念館の指定管理者選考で、そのシダックス・グループが選ばれた。「安定した財務状況のもと、本市の『龍馬の生まれたまち記念館』の指定管理をはじめとして、市外での類似施設や放課後児童健全育成事業等の運営実績を有しており、法人独自の施設運営のノウハウや事業を通じた『高知市立自由民権記念館』の効果的なPRの提案、定期的なイベントの実施により集客を目指す等、積極的な提案内容を評価する」と評価しているが、具体的な企画・イベントは提示されたのか。【総務部長】
【市長】
・自由民権記念館の指定管理者選考が行われたのは市長選挙の最中。重要な案件がほとんど市長不在のまま行われた。しかも市長は桑名さん、あなたに変わった。この問題をどう考えるか。
・今、担当部長からシダックス・グループに決まった経緯の説明があった。あまりに管理重視だと考える。記念館を再び盛り上げる構想や計画が一番重視されなければならないと思うが、シダックス・グループの事業計画にはそのかけらもない。その点、市長はどう考えるか。
・来年は自由民権150年を迎える。記念館は明治期の自由民権運動の発祥地としての高知をアピールする重要な施設。本来、自前で市が運営するべき施設だと考える。民間に委託したのは前の市長の決断。自営に戻す考えはないか。