各地でタクシー運賃値上げの動きが出ているが、地域によっては値上げを断念したり、逆に初乗り運賃を値下げする動きも出ている。47ニュースの面白みは興味ある地方紙の記事をヒントにサイト内検索すると、思わぬ情報に出会うことである。
 きょうのニュース探索の発端は岩手日報の「止まらぬ競争激化 岩手県内のタクシー業界」という記事。盛岡地区では初乗りを280円に設定する動きもあるというのだ。
 「タクシー」「運賃」で47サイトを検索すると72件の関連ニュースがヒットした。石川県では金沢地区以外で値上げの申請率が規定の7割に達しないため、全県での値上げが微妙になっているという。
仙台地区はすでに「運賃上げ見送り」なのである。
 驚いたのは「美唄でタクシー値下げ戦争 初乗り全道最安 業者、もう限界」という北海道新聞の記事。初乗り運賃「230円」のタクシーがすでに存在しているということである。もちろん初乗りの距離は短いがほとんどバス運賃とほぼ同じである。
 道新の記事によれば「値下げの口火を切ったのは美唄交通。以前は3社とも初乗り1.4キロまで530円だったが、2004年3月、「近くまで乗る高齢者などに少しでも乗車回数を増やしてもらう」と470円に下げた。他の2社も追随し、同年12月に相次いで470円になった。すると、美唄交通は05年10月、初乗り700メートルまでを310円に値下げ。他の2社も対抗して昨年3月に同じく270円に下げたが、美唄交通は同11月、さらに40円安い230円にした」ためなのだそうだ。
 タクシーの運転手からすれば大変なはずだが、逆にここまで料金が下がればバスがやっていけなくなる。近距離ならみんなタクシーに乗ればいいということになる。複数で乗れば一人当たりの負担はさらに安くなるというものだ。
 さらに古い記事を検索していると西日本新聞1月12日の「パンダタクシーが初乗り290円」という記事もあった。福岡の通常の初乗りは590円で1.6キロまでなのだが、パンダは850メートルまで290円という。初乗り200円台は珍しいことではないのだ。安いタクシー運賃の話題はまだまだあるかもしれない。それぞれの県内の話題としては当たり前の話なのかもしれないが、きょうは驚きの連続だった。