一夜明けて 見えない政策、人物像【長崎新聞】
 長崎新聞は企画記事の冒頭「つい4日前まで一職員にすぎなかった人物が、45万市民の暮らしを預かる行政トップに登り詰めた。付き添う2人の秘書課職員が、置かれた立場の変化を象徴していた」と書いた。
 伊藤一長前市長の死去による追加立候補で、選挙期間が3日しかなかったことに加え、弔い合戦で娘婿の横尾誠氏が優勢と考えるのが普通だが、結果は予想を大きくくつがえすものだった。無名の一職員が3日で 78,066票を獲得できたからくりが知りたい。

 公約実行へ全開 反核町長の「長い1日」【高知新聞】
 高知県東洋町の新町長となった沢山保太郎は、「原子力発電環境整備機構の理事長に少し緊張しながらも毅然(きぜん)とした表情で直接電話。応募撤回を求める文書は職員に任せることなく、自身が野根郵便局に直接出向いて配達証明付きで郵送した」。
 Wikipediaの「革命的共産主義者同盟全国委員会」(中核派)には「1973年、部落問題をめぐる意見の対立から沢山保太郎が除名」とある点に注目したい。

 夕張新市長 藤倉氏会見 市民会議3カ月内に 医療・福祉を最優先【北海道新聞】
 財政再建団体となった北海道夕張市の市長選で初当選した元会社社長藤倉肇(ふじくら・はじめ)氏が24日、札幌市内で北海道の高橋(たかはし)はるみ知事と会い、「どんなことをしてでも夕張を良くしていきたい」と決意を語った。
 藤倉氏は知事公館で、高橋知事と約十分間会談。宮崎県の東国原(ひがしこくばる)英夫(ひでお)知事を例に「夕張市長に会おうという観光ツアーができるぐらい頑張りたい」と述べると、高橋知事は「大変な時期だが、再建に努力してください。道としても支援していく」と応じた。
 夕張市は藤倉次期市長の下で約353億円の赤字を18年間で解消する再建計画を進める。想定を上回る人口流出も起きており、市民が希望を持てる地域の早期再生が最大の課題となっている。
 (紫竹庵人)