2008年05月13日(火)Nakano Associates 中野 有
 日経新聞で、客員コラムニストの西岡幸一氏が現代の世相を一本のコラムで把握するユニークなコラムを描かれておられた。数字一つで日本経済を把握するスナップショット。
 偶然にも12という数字で日本が概観できる。日本の人口は1億2000万人。それにトンをつけると日本の粗鋼生産量。1200万人は東京の人口。それに 台を付けると日本の自動車の生産台数。120万は、日本の住宅着工数。1バーレル120ドルなら、高騰する原油価格。1.2%とする三月の消費者物価指 数。ちなみにこのところ議論の焦点になっている後期高齢者は、1200万人。
 加えて、世界の携帯電話の生産量は12億台。ゴールドマンサックスが推定するサブプライムローンの損失額は1兆2000億ドル。
 簡単にいうと日本人一人当たり1トンの鉄を生産し、東京の人口ほどの自動車を製造する一方、そのために一人当たり2キロリットルの原油を輸入し、10ト ンのCO2を排出する。これがモノから見た現在の日本経済の大まかな姿だ。
 ここからは筆者の見方だが、偶然にも最近の日経平均の底が12000、NYダウの底が偶然にも12000では十二支が一日の時を刻んでいた。洋の東西を問わず昔から1年は12である。
 ここまで12という数字が重なると、12という数字の不思議を十二分に考察する必要があろう

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