影の勝者、官僚高笑
あの田中真紀子さんが落選した。一番の驚きである。菅直人さんも小選挙区で負けた。自民党294議席に対して民主党が57議席だった。選挙結果を受けて、オセアニア市場で、円は一時、昨年4月以来の円安ドル高水準となる1ドル=84円55銭まで急落した。
20年前、外務省を担当していた時、外務官僚にやたら評判が高かったのが、安倍晋三さんだった。そのちょっと前に安倍晋一郎さんが外相をしていた時の秘書官として外務官僚とのつきあいが始まったのだが、官僚が賞める政治家はほとんどが、自分たちの政策シナリオをそのまま実施してくれるタイプであることをその時知った。
去年8月に民主党の代表選で書いたコラムで僕は次のように書いた。
野田佳彦財務相は最悪である。人格の問題ではない。財務省を勤めたことが問題なのである。というより財務官僚にフォーマットされた人物がこの国を良くし たためしがないからである。竹下登はもとより、橋本竜太郎氏、ともに消費税導入、増税に関わった。財務省官僚の意のままに増税路線を走った。
今朝方、友人の畑仲さんが、Facebookに東京新聞の記事をアップしていた。見出しは「影の勝者、官僚高笑」とあった。自民党が3年程度で変われるはずがない。外務省が大好きな安倍さんが首相に返り咲くのだから、まさに高笑いである。