キテレツな国力研究会
5月21日、高市内閣を支援するために自民党内に国力研究会なる組織が生まれた。これまで自民党内には派閥が存在した。互いに協力とけん制を繰り返しながら、党内政局を動かす力の源泉となってきた。今回の研究会の入会者は自民党議員の八割を超える大組織で派閥ではない。前首相の石破や村上誠一郎らは参画していないが、高市と対立する麻生太郎副総裁が発起人になっていることがまず不思議。発起人には発起人には、萩生田幹事長代行、小林政調会長といった党幹部のほかに、昨年の総裁選で首相と争った茂木敏充外相、小泉進次郎防衛相も名を連ねている。
ここで国論を二分するような国策を議論するのだというが、八割以上が参加する組織だったら自民党両院総会そのもの。もはや議論の場ではない。最側近である研究会づくりの仕掛け人、山田宏によると、「高市さんの相談を受け、2023年11月に国力増強をテーマにした「日本のチカラ研究会」という小さな勉強会をつくった。それは高市さんの「国力研究」という本になり、2回目の自民党総裁選(24年9月)に向けた政策集になった」。「国力」というキテレツな名称はそんなところから生まれたそうだが、朝日新聞によれば「高市首相を支持する議員による『主流派』形成の狙いがあったが、結果的に衆参の自民議員の8割超が加入。非主流派の抱きつき戦略もあり、当初のもくろみは早くも崩れかけている。」
