2025年世界連邦四国ブロック大会宣言
2025年6月29日、われわれは東かがわ市の大本香川分苑において、世界連邦運動協会四国ブロック協議会を開催した。NPO法人大本イスラエル・パレスチナ平和研究所主任研究員の矢野裕巳氏が「2001年9月11日、ニューヨークでの体験」と題して基調講演した。
ロシアによるウクライナ侵攻に続き、イスラエルによるガザ攻撃が始まり、今年5月にはイスラエルによるイランの核施設攻撃、そしてアメリカの参戦を見た。世界はまさに戦争モードに入ったかの様相を示している。カナダで開催されたG7は、首脳宣言をまとめることができなかっただけでない。イスラエルによるイラン先制攻撃への批判はおろか、分断が深まる世界情勢になんら明確な対応策を示せなかった。「イスラエルの自衛権」を容認した上で、イランを「地域の不安定化やテロの源だ」などと非難する声明を出した。本来なら自制を促す役割のアメリカがイスラエル側に立ってイランの核施設に攻撃を浴びせた行為は国際法上も許されるものではない。イスラエルはもはやテロ国家になったのか。G7の機能低下が浮き彫りになった。世界連邦構築を目指すわれわれはここで大きく立ち止まり、アメリカを中心とした戦争モードの世界政治の動きに声を出していかなければならない。数千万人の命を奪った第二次世界大戦の猛省から立ち上がった平和運動の再構築が今求められている。世界平和の原点に立ち戻り、ウクライナと中東に平和を求めることを宣言する。
基調講演レジュメ「人はなぜ戦争をするのか」
1.イスラエルのイラン核施設攻撃について、その背景と今後の展望
2.イスラエルとアメリカの関係
3.人はなぜ戦争をするのか?
4.1932年、国際連盟からアインシュタインに依頼。内容は今の文明でもっとも対峙だと思われる事柄を取り上げ、一番意見を交換したい相手と書簡を交わしてもらいたい。アインシュタインが取り上げたテーマは「人はなぜ戦争をするか」で、アインシュタインが選んだ相手はフロイトだった。人の心理が戦争の大きな背景であることを理解していたアインシュタインは心理学者としてのフロイトの意見に興味を持っていた。1933年、ナチス政権誕生、二人はともにユダヤ系でそれぞれ、アメリカ、イギリスに亡命した。二人の結論と私が9.11から、中東和平プロジェクトから学んだこと。