高知が沸騰した夜
昨夜は参院補選の投開票日。午後8時とともにNHKは広田一氏の当確を打った。高知が沸騰した瞬間だった。結果的に23万票の大量得票で自民党の西内健氏に9万票の差をつけた。大勝と言っていい。2年前の総選挙で広田氏が尾崎元知事に敗れてから、高知県選出の野党国会議員はいなくなっていた。野党議員の復活である。広田氏は大方の反対を押し切って「無所属」を貫き通した。高知県には大物野党議員は一人も来なかったが、知名度のない徳島県では立憲民主党のスター議員や元明石市長の泉氏らが応援に駆け付けた。対照的な二面作戦が功を奏した。
広田氏を応援していた手前、選挙事務所の様子をうかがいに行った。当選確実後、共同インタビューを受ける広田氏はさすがに嬉しそうだった。高知県は一強政治に一矢を報いたといっていい。広田さんは選挙中、僕に「この選挙を政権交代の起爆剤にしたい」と話していた。僕は15日、長男のかずま君(大学二年生)と一緒に高知市内を遊説したが、有権者の反応があまりによかったのでびっくりした。自分の選挙と比べて何倍も何倍も手を振ってくれた。その時の実感で高知県ではぶっちぎれると確信していた。来たるべき総選挙に向けて、国民に政権交代の期待をもたらしてほしい。安倍政権から10年、自民党は日本を壊してしまった。