高知県の県市町村議員有志が22日、「オーガニック議員連盟」を発足させる。有機栽培で生産したコメや野菜を学校給食に使う運動を軸に新しい超党派の政治の流れをつくることを呼びかける。10人の呼び掛け人を中心に50人の参加を目標にしている。代表は斉藤喜美子南国市議、事務局長に伴武澄高知市議が選ばれる予定。県単位の議員連盟は長野県に次いで二番目となる。

 オーガニック給食はフランスで始まり、韓国でも実施されているなど世界的な潮流となっている。日本では千葉県いずみ市など数カ所でしか実施されていない。日本での単位面積あたり農薬散布量はダントツ一位。多くの国民はこの事実をほとんど知らされていない。実現のためにはオーガニック栽培を行う農家の協力が不可欠だが、有機栽培の農産物はコストが高く、生産量はごくわずか。ハードルは高いが、議員連盟は今後、行政への働きかけに加えて、農薬使用の減少などを農業団体などに求めていく考え。

 22日は高知市のオリエントホテルで総会を開き、ノンフィクション作家の島村菜津さんが「世界の事例に見る学校給食の近未来」と題して講演する。関心のある方はぜひ参加ください。

発足準備事務局(大石)090-1000-8608。sksmat@gmail.com

 呼び掛け人は以下の通り。

 岡﨑豊、甲木良作、伴武澄(高知市)、斉藤喜美子(南国市)鈴木大裕(土佐町)、鳥谷恵生(四万十市)、中平麻衣、西村剛治(香美市)、松繁美和(本山町)、村井まな(四万十町)

オーガニック議連発足へ 高知県内の議員 給食や農業議論 | 高知新聞