福留久司さんが書いた「土佐の郷士 龍馬たちの自由対等 失業サムライの詩」という本を読んだ。江戸時代から土佐の田畑には二重所有権があったそうだ。地主がいるのは当然だが、小作人に「耕作権」があって、それが「永代」続いた。その権利は売買もできたというから面白い。所有権が地主と小作人の両方にあったのだ。土佐から自由民権思想が生まれた背景にこの永代小作権があったというのが福留さんの説。