就職したばかりの若かりし頃の筆者

政治活動の地域巡回をして2週間になる。歩いて気付くことは空き家の多さである。支援者の話によると「まだまだ住める家が何年も放置されている。高知市にも連絡したが、持ち主を調べるわけでもなく、結局何も対応してくれない。地域の防犯の観点からも問題なのに」。高知市は、コンパクトシティーといって、中心部に人口を集める政策をとっているが、実は何も変わっていない。地価は安くなったとはいえ、高知市中心部で誰にでも買えるレベルまでは下がっていない。問題は限界集落が増えるということではない。中心部の「過疎化」が進んでいるのだ。「さあ、みんなでとさでんに乗ろう」というキャンペーンで毎日、歩いているが、高知市の抱える問題は公共交通機関だけではないことが分かって来る。

空き家の問題は一軒ごとに対応しなければならないほど煩雑な作業だということは分かっている。道路の拡幅などでは、行政は根気強く住宅の移転などを行ってきた。しかも膨大な経費をかけている。部署が違うとはいえ、同じ市役所の中で、空き家を平然と放置し続けることは住宅地の価値を下げることにもつながる。早期の対策が不可欠であろう。