萩生田光一経済産業相は30日、フジテレビの番組に出演し、ガソリン価格が高値圏で推移した場合に、ガソリン税の軽減も視野に追加対策を検討する可能性を示唆した。「朗報」と思ったら、岸田文雄首相は衆院予算委員会で「今現在は検討せず」と述べた。そもそも、ガソリン税の軽減措置は民主党政権時代に導入されたトリガー条項の解除について言及したものだった。トリガー条項は、ガソリンの平均小売価格が1リットル160円を3カ月連続で超えた場合、ガソリン税を1リットル当たり53円80銭から28円70銭へ25円10銭下げる仕組み。東日本大震災の復興財源を確保するため適用が停止されている。

政府は、原油価格の高騰や円安進行で、ガソリンの値上がりが続いていることに対して、新たに石油元売り会社などに1リットル当たり最大5円の補助金を支給する異例の制度を発動したばかり。

正直言ってこのトリガー制度について知らなかったが、高知で毎週開いている夜学会では「ガソリン税を減税すればいい話で、たった5円しか補助する制度などつくらなくてもいい」などと話してきた。ちなみに高知市内では1リットル=180円を掲げるスタンドも出ている。

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