2月7日(金)のはりまや橋夜学会
テーマ:鏡ダムの放水基準は半世紀前
時間:午後7時から
場所:WaterBase
講師:伴武澄

南海トラフ大地震も怖いが、高知市の場合、豪雨による洪水の方が怖い。昨年10月の豪雨の際、一番の気がかりは鏡ダムの水量だった。ダムの貯水量を超える雨量があった場合、ダムの水をどう管理するのかが問題。多目的ダムの場合、なぜだか、決められた農業用水、工業用水、上水道の量を確保するのが一番重要なことらしい。人命第一ではないのだ。しかもその用途別の確保水量なるものは1968年に鏡ダムが建設された時に「策定」されたもので、農地は60%減少し、工業用水は25%しか使っていないのに未だに変更されていない。このため豪雨が予想されてもなかなか「事前放水」ができないというのだ。制限水位は67メートルというのだが、渇水時にはそれを下回ることだってあるはずなのに、それ以下にすることができない。高知市は洪水ハザードマップを策定して市民に警戒を呼び掛けているがその前に「治水」をもっと重視できないのだろうか。