今週の夜学会は第50回目の記念会合。

5月20日(金)午後7時から

午後8時から第50回記念晩餐会を洋ふう食堂トラとフライパンの2Fで開催します。こちらもぜひご参加ください。

川喜田貞久さんがまだ百五銀行の会長だったころ、銀行主宰の年末パーティーに招かれたことがある。川喜田さんも僕も日本酒で酔っ払っていて、三重県に足りないものは何かと尋ねたところ、瞬時に「ばかもの、よそもの、わかもの」という言葉が返ってきた。川喜田さんの「ばかもの、よそもの、わかもの」は気に入って、この面白い銀行オーナーの話を飲んだ席で多くの友だちに話した。いまも話している。先日、政治部の後輩が「田中康夫さんから預かり物です」といってサイン入りの自著を2冊持ってきてくれた。『日本を』(講談社)、『脱・談合知事 田中康夫』(扶桑社新書)の2冊だった。

その『日本を』にまた「ばかもの、よそもの、わかもの」が出てきたのには驚いた。「旧来のピラミッド型の発想をブレークスルーするためには、『ばか者、よそ者、わか者』の意識と行動が不可欠です。『ばか者』とは、単なる阿保とは異なります。その昔から、上杉鷹山も吉田松陰も、あるいは信州・松代出身の佐久間象山も、新しい哲学を抱いて行動した人物は、周りからは数寄者、奇人変人と思われました。が、地域が活性化するには、そういう『ばか者』がいなければならないのです」と書きながら小布施町の再生に成功した3人の「ばかもの、よそもの、わかもの」を紹介している。