作業場に満ちたユズの香り

近所のそれこそなんでも揃えている金物屋があって、便利している。ユズがたくさん採れるのでユズ酢をつくろうと思っていた。ユズ絞り器がもしかして その金物屋にあるかもしれないと訪ねたところ、ちゃんとあった。あったけれど、「今売れたところ、でも火曜日には入荷します。5900円です」「木曜日に 買いに来ますから、とっておいて下さい」そんなやりとりがあって、木曜日を迎えた。

女将さんが「すみません、値上がりして6500円です」というと隣に座っていたご主人が「そりゃいかん、いうた値段で売りや」。こういうやりとりってのはスーパーや量販店ではありえない。ありがたく5900円でユズ絞り器を購入し、鏡村にユズを取りに行った。

帰ってからさっそくユズ絞り器でユズを搾り始めた。作業をした車庫はたちまち、ユズの香りに満ちた。農業用コンテナに5箱。けっこうな手間がかかったが、何か幸せな時間がすぎた。一升瓶に7本のユズ酢がとれた。

自分で取ったユズを自分手で絞り瓶詰めする。一本はサントリー響の空き瓶に入れた。美しい色合いと香りに夕方からうっとりしっぱなし。

いまユズの集荷のシーズン真っ最中であるが、まだ市場にはあまり出ていない。明日の金曜市では「絞りたて、無農薬無添加」と書いて売ることになる。

伴武澄 について

新聞記者を定年退職後、高知市へ帰り、旧鏡村でシイタケとクレソンを栽培しながら、はりまや橋商店街で毎週金曜日に露天を商い、その夜に「夜学会」を開催するスーパーおじいさん。
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