今回の大雨では、自然の猛威に人間は勝てないという確信を持ちました。
 高知県では40万人以上に避難勧告を出しましたが、逃げたのは100人程度でした。
 僕自身、町内会の副会長として会長さんとどうしようと相談もしましたが、道路が膝まで冠水しているような状況で住民の避難の手助けなど無理な話でした。もちろん、役所から一本の電話がかかってくるわけでもなく、テレビもバラエティーを流し続けていたんですから、メディアもおしてしるべしです。
 10年前の三重県での大雨で湖状態になっていた海山町が まる1日、情報途絶状態になっていたことを思い出しました。ある時間帯、土佐山ではAuの携帯はまったく通じなかったそうです。今回の大雨で一番の情報源 はフェースブックだったことはいうまでもありません。命知らずの市民か、たまたま通りがかった市民が的確に情報を流し続けてくれたことで多くの県民の危機 感が高まったことは確かです。
 47NEWSの編集長だった時、たまたま日曜日の出番で、中越地震が起こり、共同通信の約束事を破って現場から送り続けられた写真を次々とサイトに掲載してしたことを思い出しています。新潟日報からは感謝されましたが、翌日幹部から大目玉をくらいました。
 今回も高知新聞を含めたメデイアは市民の情報をもっと重視すべきだったと思います。現在進行形の事態では役所にも警察にもあまり情報は上がっていないはずですからね。
 写真は2日午前の仁淀川上流(越知町横畑)で撮影しました。危機的大雨の前日です。越知町野老山にどうしてもいかなければならない事情がありましたが、高知から松山への国道33号は越知町内で通行止め。しかたなく山の中の抜け道を走って仁淀川の水量に驚きました。まるでダムのようでした。