えっ! この笑顔の、いい娘が、ファテマ?! 「まるで別人のよう」「日本で生まれかわって帰って来たヨ」出迎えた家族や一族の人々が口々に、声高にほめたたえます。大手術を終え無事に帰国したファテマちゃんを、妹やお姉さん、一族の女達は、晴れ着で着飾って出迎えました。
 そして国営テレビが、更にラジオが、8月4日手術の日、「今日本でファテマちゃんは手術をしている」と、朝・昼・晩の3回、アフガン全土に放送しました。今日はファテマちゃんの無事の帰国を何度も伝えました。
 更にBBCラジオ、ドイツ国営ラジオまでも、日本人がいかに一人のアフガン少女に「奇跡」をもたらしたかを、詳しく伝えました。大統領選で沸くアフガニスタンのメディア。その中に一つの「奇跡」を伝え聞いた多くの人々が、日本への親愛の絆を更に深めたといいます。「小泉総理大臣も御見舞いに来たって本当?!」「ソウリダイジンって?」「大統領と同じダヨ!?」「すごいね!」「タシャクール・ジャパニ!(ありがとうございます、日本の皆さん)」

「無事に帰ったファテマちゃんを見せて欲しい!」という厚生大臣からのメッセージが届きました。
・厚生大臣:「ヤティーム(戦災孤児)の為のNGO活動に、いつも敬意と感謝の心を、忘れたことはありません」
・生井代表:「有り難うございます。日本の皆さんの支援で活動しています。戦争で親を失ったショック(トラウマ)は、今も子どもたちを苦しめていますし、密度の濃いストレスケアが必要です。これでファテマちゃんのストレスも半減するでしょう。」
・厚生大臣:「本当に感謝します。ストレスの専門家が院長になって、小児科のドクターと共にヤティームをケアするという、ストレスクリニックは、世界ではじめてでしょうし、期待しています。」
・生井代表:「ヤティームのストレスケアとリハビリの為に、農作業やお花作りが効果的です。広い土地が必要です。アフガン政府から、土地をいただけるように、力をお貸し下さい」
・厚生大臣:「分かりました。お約束しましょう」
・生井代表:「ファテマちゃんをはじめ、戦災孤児を支援するプロジェクトは、慈愛に溢れた日本人が支えてくれています。小泉総理大臣も御見舞いに来て下さいました。」
・厚生大臣:「私もそしてカルザイ大統領も”心から感謝しています”とのメッセージをお預かりしています。ますます日本との友好の絆が強くなるでしょう。日本の皆さんに、感謝の気持ちを伝えて下さい」
・生井代表:「はい、ファテマちゃんを支援する日本の皆さんへ、大臣と大統領の感謝のお気持ちをお伝え致します。

 ファテマちゃんの家は、カーブル市の郊外、山並みの見える平和な農村にあります。ファテマちゃんはお母さん(マルジア)と共に家族のもとへ帰りました。頭に突き刺さっていた銃弾も、痛みもとれてほんものの「平和な日々」がスタートしました。
「これで学校に行ける、先生になりたい、人を助けることをしたい・・・・・助けられたから、アリガトゴザイマシタ、ジャパニ!!
ファテマちゃん本当によかったね、おめでとう。