藤生ゴウによる待望の劇画『死線を越えて』(家の光協会)が11月1日発売となることが分かった。21日、見本が筆者に届いた。昨年、藤生ゴウ著の劇画 『蟹工船』が突如ブームとなり、小説も大いに売れた。関係者はその二匹目のどじょうとなることを期待している。期待通りにブレイクするどうか見ものであ る。
 賀川豊彦献身100年を迎えて、昨年、三河で『一粒の麦』が復刻されたのを皮切りに、『死線を越えて』(PHP研究所)『空中制服』(不二出版)『乳と 密の流るる郷』(家の光協会)と代表的小説が相次いで復刻され、『Brotherhood Economics』(コープ出版)も73年ぶりにの日本語訳で出版された。その他、『賀川ハル史料集』(緑陰書房)やハインツカール・シェル『賀川豊 彦』などこれまでに賀川関連の書籍は10冊を数えるほどの出版ラッシュとなっている。(伴 武澄)