私事だが、今月は賀川豊彦で忙しい。すでに3日は高知市で世界連邦運動協会高知支部の講演会をこなしてきた。来週15日は京都市の同志社大学が主催する「大学生協と賀川豊彦-賀川豊彦献身100年にあたり-」と題する講演会で話をすることになっている。ついでにラジオカフェ出演の録音をする。
 これから徳島に出かける。10日は徳島市で賀川豊彦献身100年記念シンポジウムがあり、献身100年記念事業の広報委員長としてシンポジウムの様子をみておきたいためだ。27日は韓国ソウルでも賀川関連シンポジウムが開催されるので、そちらにも顔を出すつもりでいる。
 このところメディアも賀川についての記事を頻繁に載せてくれるようになっている。「あんたが仕掛けたのだろう」とみなに問われるが、小生は一切メディアに働きかけていない。賀川に関心を持つ多くの人々が動き議論する中で、何冊もの著書が復刻されたり、ブログに登場する場面が増えたりと各界各層の動きが相乗効果をもたらしているのだろうと考えている。
 小生がやっていることといえば「ThinkKagawa」のブログぐらいのものだ。始めたのは昨年の8月。1年少しで400本近い「記事」が掲載されているから影響は小さくない。
 ThinkKagawa http://d.hatena.ne.jp/kagawa100/
 掲載しているのは小生がこれまで書いてきた賀川に関するコラムのほか、賀川の仲間たちが生前に書いた賀川評や松沢資料館のニュースレターからの切り抜き、賀川豊彦全集に入っている冊子からの抜粋など多岐にわたる。多くはすでに死蔵している資料の類である。これらをこつこととデジタル化した。日々、1本ずつ読むのには適しているが、何の脈絡も無く並べているから連続して読むとたぶん「編集」の意図が理解できないはずだ。
 それもそのはず。始めたときは意図などはなく、少しでも賀川のことをネットにアップしておき、賀川豊彦ブームがやってきたときに備えなければならないという使命感だけがあったからだ。