1998年9月、宝塚市商工会から講演依頼があった。萬晩報の配信に興味を持っていた担当者から電話があり、快諾した。前年の97年にアジア通貨危機があり、日本を含めアジア経済は深刻な不況に陥っていた。香港ドルなど米ドルとリンクされていた通貨は安泰だったが、タイのバーツ、韓国ウオンなど軒並み売り浴びせら苦境に立たされた。日本円もまた売られて、ドルベースのGDPは大きく後退した。何を話したかは覚えていないが、日本経済は相変わらず自国中心でアジアから学んでないことを強調したはずだ。

アジア諸国の一人当たりGDP
 1995199619971997
中国5846707332,500
韓国10,03710,5489,51113,000
台湾12,21412,68313,07013,510
香港22,61824,42926,35527,500
シンガポール28,57030,94231,03622,900
インドネシア1,0391,1401,0553,500
タイ2,8303,0182,5356,900
マレーシア4,2214,6904,5459,800
フィリピン1,0551,1621,1322,530
日本41,07536,52133,24821,300
単位:ドル、右端は購買力平価によるGDP