ダボスを乗っ取ったトランプ
スイスで開かれたダボス会議はトランプの参加もあって過去最高の3000人の政治家、企業関係者が参加したが会議はトランプ大統領に乗っ取られた様相を示したという。ハイライトとなったのはやはりトランプ演説。日経新聞によれば、「グリーンランドを巡って欧州首脳らの対応を公然と批判するだけでなく、過激な人種差別発言もお構いなし」「欧州が推進する再生エネルギー政策を『史上最大のペテン』と呼び、『欧州の一部はもはや全く別ものになってしまった』と批判。北大西洋条約機構(NATO)については『我々が受け取るものはほとんどない」と不満をぶちまけた。カナダに至っては『生きていられるのは米国のおかげ』とまで酷評した。
グリーンランドをめぐってのヨーロッパ7国への報復関税については発言を撤回したが、デンマークの年金基金が米国債運用をやめると発表したことに関連、ヨーロッパが米国債を売れば、「報復」すると脅した。
アメリカは22日、ダボス会議の中心を占める最も大きな会場で、米国が主導する「ガザ平和評議会」の発足式典が開かれた。レビット米大統領報道官が司会を務め、ルビオ国務長官やウィットコフ中東担当特使らが相次ぎ壇上でトランプ氏のリーダーシップを褒めちぎった。
会期中のアメリカの傍若無人の振る舞いに対する批判は当然で、国際社会を支えてきたダボス会議対話の枠組みが静かに変化を迎えつつあることを印象づけた。ベルギーのデウェーフェル首相は会合で、イタリアの思想家グラムシの言葉を引用し「古い世界は死につつあり、新しい世界はまだ生まれていない。そのはざまで怪物が現れる」と語った。日本からは片山さつき財務相、小泉進次郎防衛相らが参加した。
