執筆者:伴 武澄【萬晩報主宰】

■遅すぎた辞任、逃げ方に憤り 岐阜市 林さん
萬晩報を読ませていただきました。「たかが200万で」とはいい言葉ですね。おそらく日本中の人が変だと感じていることだと思いますが、どうしてもメディアにでてきません。私の行動範囲が狭いせいかもしれませんが、初めてナベツネ辞任に関して賛同できる文章を読みました。個人的な意見ですが、このような人間の存在がスポーツ業界のみならず、日本の世代交代を遅らせ、更には経済を含めた国力の低下につながっているのだと思います。自分が手にしたものを他人に渡す勇気のない人間はトップたる資格が無く、世の中の変化に対応できなければ絶滅する運命なのだと思います。そういう意味では遅すぎた辞任ではありますが、逃げ方に憤りを感じます。責任をとったと言いつつも、護身そのものだと思います。さらに、そこへつっこまないメディアもまったく責任感の無いサラリーマン集団です。最終的にはトップ人事こそヘッドハンティングで、アメリカのように他社からつれてこなくてはいけないものなのかもしれません。
■過去の金の流れを調べ上げるべき 松本さん
私は現在海外にいるので、日本の野球の情報が分かりにくかったのですが、コラムを読ませていただきとてもよく分かりました。200万円というお金が今後の野球界の浄化に役立つことを祈っています。スポーツという名ばかりのモラルを欠いた日本の野球の世界を正すには、もはや過去のお金の流れを、脱税などの名目で洗いざらい調べ上げ、表にだすしかないのではないでしょうか。
■プロ野球構造改革の最後のチャンス 千葉県 井上さん
プロ野球の経営者はすでに経営者としての資質を欠いていることが誰の目にも明らかになったが、古田(敦也選手会長)らはいち早く、裏金の自主調査をすることを宣言しなければ、おお恥をかき、良心のあるファンからは見向きもされなくなるでしょう。プロ野球構造改革の、最後のチャンスです。新人選手の獲得にも裏金が動いている。こういう犯罪行為を見逃していったいなにが、解決するというのか?
■T選手の本当の契約金は10億円? 匿名希望
私は関西のある市に住んでいます。時々行く寿司屋に、今年ある球団に入った選手の従兄弟が店員として働いています。時々その選手の両親が食べに来るのですが、3月頃、ポロリとある事を漏らしました。その選手の契約金は、新聞で報じられた額の2倍だ(となると、契約金の上限を超す額になります)。これで驚いてはいけない。H球団にはいったT選手の本当の契約金は10億円だと聞いた時は驚愕しました。嘘をついているとは思えません。というのは、「Tは開幕スタメンで使う事になっている」と、スポーツ紙で報道される以前に断言していましたし、開幕後にスタメンで使う試合数まで教えてくれました。ですので、その事も真実だと思います。こんなにお金を使えば、税務当局の目こぼしがあっても、組織として持たない所が出てくるのは当然ですよね。同時に、こうした流れがある限り、1リーグ制にしたって持たないと思います。根来コミッショナーには、そういう意味で、強権を発動して欲しく思います。私自身はH球団のファンですが、そうする事で球団が罰せられても仕方無いと思います。(文中の地名、球団名、選手名は匿名扱いにしました)
■1リーグ制の阻止の仕方 Rさん
知り合いが言っていたことで恐縮ですが、今回のプロ野球1リーグ制問題は、(1)独占禁止法に抵触している可能があり、公正取引委員会が読売ジャイアンツに対して行政指導するべき(2)1リーグ制にした場合、選手の大量リストラが発生するため、労働監督庁が古田選手会会長に対して雇用主との交渉などの指導をするべき、などの手段により阻止できるそうです。むしろ、(1)に関しては政治家ももっと関心を示すべきで、その関心の低さは、渡辺元オーナーの「たかが野球選手」の一言に現れていると言えます。例えば日本の最近のサッカー熱は、FIFAが新たな市場開拓を目的に、日本サッカー界へ様々な配慮をした結果です。こうしたスポーツがもたらす経済効果は、今の社会に無視できない要素であるにも関わらず、日本の政治家がほとんど動いていないことに、今の日本の政治家のレベルの低さが表れています…。