高知のよさこいの続報。よさこい国際交流隊は11日、いくつものマスコミから取材を受けた。プロに近い練習を重ねたチームが少なくない中で、弱小チームが 注目されたのは「平和」というキーワードだ。よさこいが国境を越える何かを持っているかもしれないという記者の問題意識が目立った。日本人や他の世界の各 国の人たちと一緒に汗をかいたという経験はなかなかないものである。祭りにそうした要素があるのだとしたら、祭りを通じて「国境を越える」ことができる。 そんなことを実感させる二日間だった。それにしても暑かった。(伴 武澄)

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kochi/news/20110811-OYT8T01024.htm

 高知の夏を彩る「第58回よさこい祭り」は11日、本祭2日目を迎えた。うだるような暑さの中、外国人の踊り子や歌手たちも地元のチームに負けじと 「ヨッチョレ、ヨッチョレ」。高知市内17か所の競演場や演舞場では、踊り子の熱気が最高潮に達し、夜遅くまで鳴子の音が響き渡った。(森本健裕、畑矢今 日子)

【写真】笑顔で踊りを披露する「響よさこい国際交流隊&教職員友の会」の外国人メンバーら(高知市の菜園場商店街で)  県内在住の国際交流員や教職員らでつくる「響よさこい国際交流隊&教職員友の会」は13年前、当時の橋本大二郎知事が「帰国後も高知の良さを広めて」と呼びかけ、前身のチームを結成。今年は米国やスリランカなど18か国の32人を含む計86人が参加した。

  流れる曲は災害や戦争から子どもを守るために作られたインドの民俗音楽を採用。米国出身で小学校外国語指導助手エイドリアン・バーンスさん(24)は「み んなで助け合って作り上げるよさこいに感動」と声を弾ませ、元小学校長の山中千枝子代表(62)は「平和への祈りに国境はない。帰国しても高知で心を一つ にして踊った記憶を忘れないでほしい」と話していた。

 県内のエスニック雑貨店などでつくる「東印度公司(ひがしいんどこんす)」は初出場。地方車(じかたしゃ)には曲作りを担当した日本などで活動するネ パール人歌手ボビンさん(36)が乗り、陽気な歌声を披露。日本人の踊り子たちも舞った。雑貨店長久保美歌さん(41)は「ほかにないエスニックなチーム が完成した。まだまだ楽しむ」と次の競演場へ急いだ。