20日、双葉町がさいたま市に「移転」
東日本大地震から9日目の朝。しばらく休刊していた萬晩報を再開します。
昨日時点での被害は死者・行方不明者が1万9000人。福島第一原発は猶予ならない状況が続いている。大地震以来、筆者が心配していることはパニックで ある。すでに東京を中心に食料などが店頭から姿を消す状況が発生している、ガソリンスタンドでは長蛇の列が続いている。市民が不測の事態に備えていること を示している。
大地震と津波の被害を受けた地域ではパニック以前の食料と燃料、医薬品の供給が足りないが、一番怖いのは、原発からの放射性物質の拡散である。いくら人 体に影響がないといわれてもなかなか「見えない恐怖」から逃れることはできない。現実に福島県の浜通地区は大地震の被害に加えて物資の流通が途絶えてい る。最低水準の生活が確保できない双葉町は19日、1100人の町民とともに、さいたま市スーパーアリーナに移転してしまった。