揺れに揺れる自維連立合意
15日の高市早苗-吉村洋文による会談で、自維連立に大きく動いた政局。16日は連立政権樹立に向けた政策協議が開かれ、合意点、附合移転の整理が行われた。食料品の消費税率0%への引き下げと企業・団体献金の禁止では意見が折り合わなかったが、藤田共同代表は「総合的に判断する」としていた。ところが、吉村代表は、同日夜のテレビ番組で議員定数削減問題で「議員定数の大幅削減を臨時国会でやるべきだと思う。そこは僕は譲りません」「(議員定数削減を)本気でできるかどうかが、非常に重要だ。そこがぼくにとっては肝の部分」と明言。12項目の政策実現を求めて16日に始めた自民との政策協議でも、自民側に議員定数削減の案を「投げました」と明かし「反対もあると思うが、いろんな改革を本気でやろうとしたら、本当の覚悟がないとできない」と述べ「それができないなら(政策協議で)合意はしません」と、訴えた。具体的な削減数は「(衆議院の)1割、50人」
自維連立に大きく動いた15日、吉村はしきりに政治を動かす「熱量」を語っていた、高市さんからよほどの「熱量」浴びたのかと勘ぐっていたが、1日開けると自民党の逢沢一郎・選挙制度調査会長は吉村氏の主張に「論外」。それでは、政策協議は破裂が必至。いったん、高市首相誕生かと思われた政局は再び迷宮いりするのかどうか。消え失せた野党3党連立もまだ可能性が残っているのか。21日の臨時国会開会へ向けて面白くなってきた。
