高知市は31日の臨時市議会にタクシー配車アプリの導入に対する5000万円の補正予算を提出した。「おーいいね」最初はそう思った。控室で調べると、高知市にはウーバーやgoなど三社の配車アプリが存在する。高知市が導入しようとしているのは山口市で使われている「やまぐちTAXIアプリ」。660台の市内のタクシーの端末に装着する方針。これを選んだのは費用が安いからだが、考えてみれば、高知市内だけで通用するようなアプリはまず「普遍性」がない。観光客にも不便。せめて、高知県であるとか、四国内とかもっと広域的に使えるアプリでなければ、普及するはずもない。配車アプリの導入は昨年4月から検討が始まったばかり、補正予算が通れば、4月中旬には使用できるのだそうだ。役所にしてはえらく決断のスピードが速い。新しい地方創生交付金制度ができたから「やっちゃえ」てな調子で決めたに違いない。「市民協働部は誰もこのアプリを使ったことがない」というのだから、たぶん高知市は安物買いの無駄をするのだろうと思う。この補正予算は31日の総務特別委員会で説明があり、3日の予算決算委員会全体会合で決まってしまうのだ。補正予算は一つの条例案で一括審議されるので、そのまま決まってしまうはずだ。