10:52から54頃 両教諭は「先生!」という声を聞いた。
両教諭が、その時に被害児童がいないと気付いた。
両教諭が声の方を見た時には、被害児童はすでに北側プールサイド中央あたりに引き上げられていた。
両教諭はプールから上がって駆け寄り、被害児童の肩をたたいて呼び掛け、意識を確認したが反応はなかった。
11時すぎ(時刻不明) 教諭Aと教諭Bは事故の状況を聞いておく必要があると思い、被害児童を引き上げた男児児童③と④の2名から話をきいた。
児童③が、被害児童が水中で下を向いて丸くなっているのを発見した。発見位置はプールサイド近くではあるが、最も水深のある所に近い場所とのことであった。
児童③が、被害児童を引き上げてきた。
児童④は、児童③を手伝う形で一緒にプールサイドに引き上げた。
児童③は、「被害児童をけのびの時には見た。バタ足の時はみなかった」と言っていた。
高知市教委がプール事故検証委員会に示した「事故概要」の記述だ。この概要は何度読んでもよく分からない。まず、状況として、被害児童が沈んでいるのを見つけた時に「先生、誰か沈んでいる!」と声を上げるのが順序ではないだろうかという疑問である。
ちなみに7月12日の高知新聞の報道によると、「担任らは、男児が水泳の苦手なグループに分かれた後、溺れているのが見つかったバタ足練習中まで10分余り、姿を確認しておらず、「○○ちゃん(男児)がどこにおるか分からん」と児童に捜させていた。」とあり、「男児が10分以上、プールで沈んだままだった可能性」を指摘、高知市教委の「事故概要」と決定的に矛盾する。