アメリカ大統領ががぜん面白くなってきた。バイデンが大統領選から下りた時から、ハリスの旋風が吹き始めた。ハリスの旋風は1960年代の千葉哲也の人気漫画。僕らの世代は「俺様は国松だ」という口上は覚えているだろう。数日前から、SNSなどで「旋風」という表現が出て来た。一昨日の昼、お茶飲み話でハリスって好感度じゃないかと話していたら、ロイターが、ハリスがトランプを2%リードしている世論調査記事をネットに載せたから驚いた。ハリスは何といっても若い。トランプVSバイデンの老人支配にへきへきしている国民が多いはず。そして女性である。クリントン女史は女性に嫌われるタイプだったが、ハリスはどうも違うようだ。さらに黒人であり、アジア系の母を持つ。アメリカンドリームのすべてを備えている。これまでバイデンの陰に隠れていたが、そんなプラス面が一気に放たれた感じがする。アメリカ大統領選ががぜん面白くなってきた。世論が一気にハリスに流れることになれば、狙撃で同情を集めたトランプから逆の政治的地すべりが起きる可能性が出て来る。

ハリスの旋風が瞬間風速かどうか分からない。ニューヨーク・タイムズ電子版は25日、共和党候補のトランプ前大統領の全米での支持率は48%、民主党候補指名を確実にしたハリス副大統領は47%だと報じた。民主党のバイデン大統領は撤退前の調査でトランプ氏に6ポイント差をつけられていたが、ハリス氏が1ポイント差に迫る接戦になっているとした。米リアル・クリア・ポリティクス(RCP)が集計した世論調査の平均(24日時点)では、両者の支持率はトランプ氏が47.6%、ハリス氏が45.9%でかなりの接戦だ。WSJは25日「「ハリス大統領」で米経済どう変わるか」という記事を書いた。