高知市議会の経済文教常任委員会が19日開かれ、当局から2022年度決算の報告があった。興味を引いたのは有害鳥獣対策。約2100万円を使ったが、その7割は捕獲したイノシシやシカに対する捕獲報奨金への支出だった。イノシシの場合、1頭捕獲すると7000円の報奨金がもらえる。ちなみに年間2000頭が捕獲された。市街地にほとんど出没することはなく、たとえ出没しても猟銃で撃ったり、ワナを仕掛けられることはない。ほとんどが中山間地で捕獲されるはずだ。

シカの報奨金はは2万円であるが、捕獲数は39頭にすぎなかった。そのほか、サル、カラス、カワウ、ハクビシン、タヌキまでが有害鳥獣に指定されていて、それぞれ捕獲報奨金が決まっている。鏡村にあるクレソン畑は毎年、イノシシに荒らされる。丹精込めて整備した畑がひっくり返されるのは寂しいが、クレソンを食べるのではない。体についた虫を取り除くため、背中や腹を畑になすりつけるそうなのだ。僕の場合、「山の取り分」とあきらめている。