西日本新聞から

 報道によると、農林水産省は2月1日「広域小売店におけるあさりの産地表示の実態に関する調査結果」を発表。昨年10月から12月までの3カ月間、大規模小売店1005店舗で産地表示の調査をしたところ、熊本県産と表示されたアサリは2485トンで、全体の約8割に上った。一方、外国産は、中国産と表示されたアサリはなく、韓国産の0.9%しかなかった。
 一方で、アサリのDNAを分析、熊本県産と販売されていた31点のうち30点は「外国産アサリが混入している可能性が高い」と判定された。愛知県産、北海道産などは、外国産が混入している疑いはなかった。
 農水省の調査結果から単純に年間数量を推定すると、全国の販売数量は約1万2552トンで、そのほとんどが国産と表示されたアサリということになる。
 しかし、国産アサリの20年の漁獲量は4400トン。愛知県産と北海道産が多く、熊本県産は21トンしかない。推計によれば、全国の販売数量は約1万2552トン。国産アサリの漁獲量は4400トンだから、約8000トンが国産アサリと偽装して販売されていたことになる。
 2021年のアサリの輸入量はで3万5370トン。中国産が2万5246トン、韓国産が1万124トンで中国産が約7割を占めている。