今日3日、香美市美良布の川上神社でおなばれ祭りがあり、初めてこの時期に訪れた。思い他大変な祭りがこの地域で続いていることを知った。

はりまや橋商店街でクルーザー船が来るときにおもてなしをしていた時、美良布でわらじ作りをしている大石さんと出会い、おなばれ祭りに参加する子どもたちのためにわらじをつくっているという話を聞いていた。

香美市のサイトによると、おなばれ(御神幸)は「神社の御祭神が行列を組んで御旅所の神明宮を往復する秋祭りをオナバレといい、江戸時代末期には「奈波連」と読んだことが知られています。」

「現在の神幸行列は、江戸時代の文政年間(1820年頃)香北町太郎丸にあった文化人・竹内重意が「美良布神社奈波連」として記録した姿に近いと考えられています。」

「行列に参加する人が持つ持ち物の中に「文化元年(1804年)」の記述があり、江戸時代末期に神幸の行事が行われていたことは確実ですが、いつの時代から行われていたのかは明らかではありません。」

仁淀川町の秋葉祭りに匹敵するユニークな祭りだと思ったが、映像全盛の時代に「おなばれ」で検索して存在するのはたった一つしかない。それだけ県内でも知られていない祭りなのである。

川上神社そのものは、幕末から明治にかけて再建されたもので、当時の高知の名大工を総動員して建設された。特徴は周囲の精密な彫刻で、高知の東照宮ともいわれるそうで、見応えがある。

祭りの合間に美良布の旧街道を歩いたがなかなか風情のある町並みが残っている。道路にはかしこに、やなせたかしのアンパンマンの絵が描かれていて子どもたちが歩いても楽しそうだ。