2月9日の夜学会のテーマは、「金子直吉と樟脳」。
時間は午後7時から。
場所ははりまや橋商店街めろでぃー。


かつて、昭和恐慌で倒産した鈴木商店があった。神戸の砂糖輸入商だった鈴木商店を巨大コンツェルンに仕立てたのは高知出身の金子直吉。砂糖に加え、樟脳と薄荷で基礎をつくり、商社とともに神戸製鋼所、帝人など現在に残る優良企業を相次いで設立し、1920年には年商で三井物産を抜くなど破竹の勢いだったが、1918年の米騒動では、価格つり上げの主犯格とされ、神戸の本店が焼き討ちに遭うなどし、第一次大戦後の不況で一大コンツェルンはあえなく崩壊した。財閥企業として銀行を持たなかったことと、資本と経営の分離をあえて否定した直吉の経営方針が影響したといわれるが、真相ははたしてどうだったのだろうか。