12月8日の夜学会のテーマは「僕の蔡焜燦さん」です。
場所はいつものはりまや橋商店街。
時間は午後7時から。


蔡焜燦さんが今年夏亡くなった。司馬遼太郎の「台湾紀行」の中で老台北の名で登場する人物である。「台湾紀行」は司馬遼太郎の紀行ものの中で唯一「政治」を語った作品である。1993年から1年以上週刊朝日に連載され、台湾でも日本に関心のある人々に廻し読みされた。案内人だった蔡焜燦さんと司馬遼太郎の息がぴったりあったことが行間ににじみ出ている。その蔡焜燦さんが僕の台湾取材の案内人となったことはまた、出会いであった。僕が出会ったときはハイテク企業ウエルトレンドの会長で、僕の場合は僕が台湾経済を学ぶ貴重な人でもあった。台湾でも何回か会い、日本でも何回か会い、僕が台湾ファンになるきっかけをつくってくれた人物である。蔡 焜燦については「台湾人と日本精神」(日本教文社)を読んで貰いたい。