9月29日(金)の第88回夜学会のテーマは「幕末のエジソン―東芝をつくった男」です。
場所ははりまや橋商店街広場
時間は午後7時から。


幕末の久留米藩に田中久重、通称からくり儀右衛門というからくり師がいた。少年時代から物づくりが大好きだった。見よう見まねでからくりをつくるうちに京都で大成功し、機巧堂という機械工房を営み、請われるままに新しい消火ポンプや、一年間ゼンマイを巻かなくてすむ万能時計「万年自鳴鐘」などを製作し、技術者として名をなした。やがて佐賀藩のお抱えとなり、オランダから購入した蒸気船を解体して日本で初めての蒸気船と蒸気機関車をつくり、藩主に認められた。維新後は東京に工場をつくり、あらゆる機械製作を担った。中でも国産初の電信機は世間の注目を集め、工場は明治政府の買い上げとなった。