6月9日の夜学会のテーマは「マハティール氏の知恵」です。
場所はいつものはりまや橋商店街イベント広場。
時間は午後7時からです。


昨日の日経新聞。マレーシアのマハティール元首相が国際交流会議「アジアの未来」でTPPに関連して「これまで多くの枠組みに米国が加わり、自身の考えを押しつけることが多かった」「TPPは米国に有利な内容が盛り込まれており、改善されれば、中国が加わる可能性も出て来るだろう」と述べていた。その通りだ。禍転じて福と成す。トランプ米大統領がTPP離脱を宣言し、日本は残りの11カ国で成立を目指しているが、議論をやり直してアメリカ抜きのアジア経済圏が誕生する可能性が生まれたと考えれば、いいのではないか。元々、APECはアメリカ抜きの経済圏構想として日本の通産省主導で始まったものが、当時のベーカー国務長官が「アメリカ抜きの経済圏は考えられない」と発言したのをきっかけに、外務省などの後押しで環太平洋になった経緯がある。11カ国でTPPを成立させるのではなく、中国を含めた東アジア経済圏をつくればいい。アジア諸国に対して日本がイニシアチブをとれる最後のチャンスかもしれないのだ。そして中国が入ることになれば、日中間の冷たい関係も改善されるかもしれないのだ。