売れるきっかけはスイカの半割

 先々週の21日は前日に鏡村に出向いて長老に「何を売ったらええろうか」と相談した。「マンジロウもていきや」。マンジロウはカボチャの一種で砲弾のよう な形をしていて、一本の苗から100くらいのカボチャの実がなる。春に段々畑を焼き畑した後に植えている。大きなものを5つもらって店に並べたが、一つも 売れなかった。一つを半分に切って中味をみせたのだが、これが悪かった。「うれちゃーせんじゃいか」と言われた。まだ熟れていなかったのがばれてしまった。というか素人の僕がみても分からなかったのが本当のところで、客を騙そうと思ったわけではなかった。
 実は竹の根も持って行けといわれ、一生懸命崖にある竹林の根をほじくった。何に使うのかネットで調べると、その昔のコウモリ傘の柄や婦人用布バッグの取っ 手などに使用されていて、なるほどと思った。家に帰って竹根の毛根を丁寧に切り取ってみたが、どうみたって「鞭」以外に使えそうにないので、店に出すのが 憚られた。
 翌週、つまり先週の28日はマンジロウの隣でスイカを植えている友人がそのスイカを大量に持ってきてくれた。半分に割ってみたところ白いところが大きくてあまりおいしそうでない。
 ところがもう少し大きなスイカをさして「これ半分にして売ってくれんかえ」という客があり、しぶしぶ半分に割ったところが、これが真っ赤に熟れていて食べ 頃だった。大きな玉が500―800円と格安の値札をつけたいたので、そのおいしそうな片割れもすぐに売れた。面白いもので一つ売れると二つ目、三つ目、 次々に売れて2時間で10玉完売。
 隣に置いておいた前の週のマンジロウも割ってみたところ「なかなか熟れている」。こちらは四つ切りにして1個100円に値付けしたところ、こちらも直に完売してしまった。
マンジロウが売れると、今度は木炭が売れ始めた。直径6、7センチの「消臭用木炭」を5個、10個単位で買ってくれるようになった。
 前日は東京にいて、今週は休もうか考えたが、商売は継続とばかり、最終便で高知に帰ってきた。そんなことから朝方、あまりやる気もなく、店を出し、「出店 料1800円が稼げたらいいかな」と思っていた。ところが、終わってみると大収穫。商売というものは分からない、というよりか面白い。感謝、感謝の日々。

伴武澄 について

新聞記者を定年退職後、高知市へ帰り、旧鏡村でシイタケとクレソンを栽培しながら、はりまや橋商店街で毎週金曜日に露天を商い、その夜に「夜学会」を開催するスーパーおじいさん。
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