小さな記事が今朝の日経四国版に掲載されていた。高知市の電気工事会社が、ゴルフ場跡地にメガソーラーを建設するというニュースだった。発電能力は2000kw。一般家庭600世帯の電力を賄う規模だ。投資額は6億円。買い取り価格を1kw時=40円で換算すると年間9600万円の売上を想定している。営業経費がどれほどかかるか分からないが、投資に対して10%近い利回りとなる。
a これからは筆者の妄想である。まずクリーンエネルギーであることを歓迎したい。次にこんな太陽光発電設備が高知市に100カ所誕生すれば、30万市民の電気がほぼ賄える計算になる。高知市は現在、市庁舎の建て直しや高知県と図書館の建設を計画している。二つ併せて数百億円規模とは思えない巨額投資である。6億円×100=600億円で高知市全域のエネルギーを賄えるのなら、市民としてどちらを選択するかだろうか。
 お金がなければ、市民ファンドを募集すればいい。10%近い利回りは魅力的だ。高知以外からの投資も、歓迎すればこの程度の金額を集めることはそう難しいことではない。資金運用に苦悩している年金のお金だって使える。
 各地の自治体が同じような発想で動き出せば、あっという間に原発などはいらなくなる。国やシンクタンクが打ち出す自然エネルギーの将来予想はあまりにも発想が貧しい。素人でも考えられる小さくとも簡素なエネルギー源をたくさん建設する発想はパソコンの普及と大して変わらない。高知市の電気工事会社の太陽光発電設備の価格を逆算すると、1kw当たり30万円。家庭用のものの半値である。
 そうそう、高知市内には空き地があり多くのコイン駐車場がある。どこもけっこう繁昌している。その屋根を利用する方法もある。コイン駐車場に太陽光発電を併設すれば一挙両得となる。みなさんどう考えますか。