中国のBYDは13日、アメリカのデトロイト自動車ショーで、同社が開発した電気自動車「e6」を年 内にアメリカで、「ガソリン車と同等の価格で販売する」と発表した。e6は1回の充電で250マイル(約400キロ)走るとされ、同時期に日米で電気自動 車の発売を予定している日産自動車にとって、強敵が現れた。
 日産自動車は同社が販売する電気自動車「leaf」について、電池をリース方式で貸し出し、車本体は「ガソリン車同等の価格にする」と発表している。価格政策の大幅な転換を余儀なくされそうだ。(伴 武澄)
 (1/13)中国BYD、電気自動車を10年内に投入【日経】
 http://www.nikkei.co.jp/china/news/index.aspx?n=ASGM1301H%2013012010
 【デトロイト=小高航】中国の比亜迪汽車(BYD)は12日、北米国際自動車ショーで、ミニバンタイプの電気自動車「e6」を今年後半に米国で発売する 計画を明らかにした。価格や販売目標は示していないが、「ガソリン車と同等の価格で提供する」(BYD幹部)としている。1回の充電で300キロメートル 以上の走行が可能という。
 米国ではゼネラル・モーターズ(GM)や日産自動車も年後半に電気自動車を発売する。内外のメーカーで開発や販売の競争が激しくなっている。一方、米政府は石油に依存するエネルギー調達の構造を見直す構えで、電気自動車の普及に追い風が吹いている。

 中国BYD,2010年末に米国で電気自動車を発売へ【Techon】
 http://techon.nikkeibp.co.jp/article/EVENT/20100113/179198/?ST=AT
 中国BYD Auto社は,2010年末に米国で同社の電気自動車「e6」を発売すると「デトロイト・モーターショー2010」で発表した。販売価格や目標台数は未 定。同社 Export Trade Division, General ManagerのHenry Li氏は,「自動車市場において,米国は最も重要な市場の一つ。すぐに成功できるとは考えていない。時間をかけてビジネスを進めていきたい」と述べた(図 1)。
 e6は,1充電当たり250マイル(約402km)を走行できるとする5人乗りの電気自動車(図1)。搭載するLiイオン2次電池の容量は約 60kWhとなる。Li氏は「10年間の使用に十分に耐えうる電池」と安全であることを強調する。電池の正極材にリン酸鉄を用いた,いわゆる鉄系のLiイ オン2次電池を使う。
 米国での発売に当たっては充電方式を変更する。普通充電に関しては,これまでBYD社独自の方式としていたところ,米SAEの規格に合わせる。急速充電に関しては,SAEで現在検討中のため,「決まり次第,適用する」(Li氏)とした。