10/15夕方、同志社大学で、「大学生協と賀川豊彦」の講演会がありました。筆者が講演に招かれました。「くらしと協同の研究所 事務局日記」のブログに紹介してくれています。ありがたいことです。(伴武澄)
 http://blog.livedoor.jp/kki/
 大学生協と賀川豊彦講演会は、同志社理事長による、「祈祷」から始まりました。びっくり!
 同志社・賀川講演会では原誠氏(同志社大学神学部)が、「神と社会をつなぐ-賀川豊彦の活動の歴史的意義」をテーマに、キリスト教の関係から、また、同志社大学との関わりについて語られました。
「世界キリスト教人名事典」なるものを作るならば、日本人では間違いなくダントツ1位に、世界中から賀川が推薦されるでしょう、とのことです。「神と人と社会をつなぐ」こと、まさに福音主義の信仰を具体的に展開したと。
 同志社・賀川講演会(伴氏)伴武澄氏(共同通信社)は、「甦る友愛の平和理念-賀川豊彦献身100年」をテーマに、語られました。
 賀川は「本業は牧師で、職業は著述業」で、海外では、大変有名なのに日本ではほとんど知られていないのは、「日本の座標軸を突き抜けたため」と表現されており、その世界をまたにかけた活動は驚くばかりです。
「意外かもしれませんが、賀川の生涯の課題は経済でした。経済は人と人の交感現象と考え、貧困も戦争も経済のあり方から生まれるのだと考えた」(レジュメ)ともおっしゃいました。
 鳩山氏がいう「友愛」も、元を辿れば、賀川の海外での講演に行き着くようです。
 伴武澄氏は、国際平和協会会長でもあります。親が外交官のだったので「南アフリカ」で幼少期を過ごすという、1951年生まれの世代としては、特殊な環境で育ったことで、人種差別を身をもって体験し、平和の大切さを実感され、賀川を語る口調にも鋭さがありました。
来週もしくは再来週の火曜日、18時から30分間、「FM79.7京都三条ラジオカフェ」で、伴武澄氏が賀川豊彦について話されるそうです。ぜひ、聞いてみてください。
 講演会の最後に、賀川豊彦の「声」を聴きました! 同志社大学での講義の様子ですが、録音状態が良くないのか、声が割れて、内容はよく聴きとれませんでした。でも、この地での講演だと思うと、なんだか少し身近に感じました。(N)